大学入学共通テストについて
今年入学される皆さんは、大学進学時に従来のセンター試験ではなく、新しく始まる共通テストを受験する必要があります。国公立大学の第一次試験であるばかりでなく、多くの私立大学も「センター利用合格枠」のように「共通テスト合格枠」を引き続き設定すると見込まれます。従って共通テスト対策は大学に入る上で必須のものです。一次試験の点数が低い場合には、希望校に願書を出願することすらできなくなってしまいます。既にプレテストが2回実施され問題と解答が公表されているため、センター試験と比較して見解を述べます。第一回のプレテストに比べ、第二回のプレテストはややセンター試験に歩み寄った印象です。<現代文・評論>
センターに比べ、最も変化が大きいと言えます。速読力、複数の資料を使った思考力が必要です。従来の、難解な一続きの論説文の表現に傍線を施し、「これは何を言っているのか?」という問題とは全く違っています。「正しく読み取る」という点では共通していますが、国語というよりも「実学志向」の社会科的な問題で、現代文の教科書を読んでいるだけでは対応は難しく、高得点をとるには事前に充分な訓練が必要です。<現代文・小説>
2回目のプレテストでは本文が二つとなり、それらを関連づけて考えさせようとしています。しかし、従来のセンター試験と比べ、本文や選択肢の全体量が大幅に減少しているため、考える時間を確保することができます。「正しく読み取る」という従来のセンターと同一の基本方針で早くから練習を積めば攻略は、充分に可能です。<古文・漢文>
センターでは一つの本文を読解する形式でしたが、共通テストでは本文と関連のある他の古典的資料を用いて、関連性について考察させようという狙いが明らかです。 しかし、要求されている知識量は従来と同様です。古文・漢文がしっかり読解できれば解答できるという意味で、センターと変化はなく、従来通りの当塾の勉強方法で充分対処可能です。限られた時間の中で高得点を上げるには、勉強を積み上げさえすれば点が取れる古文・漢文で安定した点を取り、時間を節約することが重要です。
当塾では3年になる直前から、時間を計り、共通テスト対策に総合的に取り組んで、受験生の不安と負担を軽減します。